過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群は、ストレスを受けることで大腸や小腸の働きに影響が出る腸の病気の一種です。特徴としては「これといった異常を検査で臓器などに見つけることが出来ない」ということが挙げられます。また、過敏性腸症候群は英訳した「Irritable Bowel Syndrome」の頭文字をとって「IBS」と呼ばれることがあります。
IBSの症状
過敏性腸症候群の主な症状としては、「ストレスを受けると便通に影響が出る」ことだと言えます。便通への影響には個人差がありますが、次のように分類できます。
便秘型
便秘型は、便が出にくくなる上に出てもウサギのようなコロコロと丸い便として排泄されるのが特徴です。
ガス型
ガス型は、腸内にガスが溜まりやすくなる症状があります。この腸内ガスはおならという形で排出されるため、おならをしたくなることが大きな悩みとなります。
下痢型
下痢型は、食後に慢性的な下痢を伴うのが特徴です。また、食後以外でも緊張状態に置かれると下痢を起こしやすくなることもあります。
混合型
混合型は、下痢と便秘が数日置きに交互に起こる症状です。症状が交替する周期は不安定になりやすく、下痢止めや便秘止めの薬が逆効果になりやすいこともしばしばです。
IBSの原因
過敏性腸症候群の原因として考えられているのは、「自律神経失調症」です。自律神経失調症も、身体や臓器に異常が見られないという特徴を持っています。自律神経は、人間の身体全体の働きを意識外の領域で制御する機能を持った神経で、緊張状態で働く交感神経とリラックス状態で働く副交感神経から成り立っています。この自律神経は、日常生活の乱れやストレスによって働きが崩れることがあり、過敏性腸症候群を引き起こすのではないかと考えられています。
過敏性腸症候群の悩み
IBSの一番の悩みは、男女問わず「時・場所を問わずトイレが近くなる」ことです。電車通勤・通学の場合は駅や車内のトイレが利用できますが、バスを利用している場合は降車しない限りトイレに行けないという難題を抱えることになります。男性は下痢の症状が出ることが多く、「おならをした勢いで漏れるのではないか」という不安が付きまとうことになります。男性には人前でのおならを躊躇無く出来る豪胆さがありますが、こうした不安を常に抱えることになるのは悩みどころです。また、女性の場合は体質の関係上便秘の症状が出やすく、肌に影響が出るのが悩みであるといえます。
過敏性腸症候群を治すには
通常、病院で腸の病気を担当しているのは消化器科ですが過敏性腸症候群では、心療内科のような精神科に属する診療科でも治療が行われています。
精神的な面から治す
過敏性腸症候群は、外部からのストレスだけでなく内部からのストレスによっても起こることがあります。「もしも、人前でおならや下痢をしたらどうしよう」「もしも、トイレに頻繁に行くことを咎められたらどうしよう」といった不安は、プレッシャーとなりストレスの原因にもなります。このようなストレスから心を開放するための治療を行う必要があるのです。
生活面から治す
IBSの原因とされている自律神経失調症は、不規則・不摂生な生活が原因となっていることがあります。しかし、不規則な生活はシフト制による24時間営業の店舗が珍しくない現代では、一種の必然となりつつあります。こうした場合、「太陽の光を浴びることで体内時計をリセットする」「充分な睡眠時間を取る」などの生活リズムを整えることで、改善されることがあります。
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